【キン消し塗装記】カナディアンマンを水性アクリルで彩る|レギュラーサイズPART2リペイント#1029

2025年10月13日

当時物のレギュラーサイズ・キン消し「カナディアンマン」を筆塗りでリペイント。水性アクリル塗料を使用し、下処理から完成までの全工程を詳しく紹介します。

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当時物キン消し・カナディアンマンを筆塗りで再生

今回は、レギュラーサイズの「当時物キン消し」から、**怪力超人・カナディアンマン(パート2収録)をリペイントしていきます。
塗装には、いつものように
水性アクリル塗料(ファレホ・シタデルカラー)**を使用しました。

この弾は有名超人が多数ラインナップされており、ブラックシャドージェシー・メイビアなど、初期の名キャラクターも登場していました。


塗装前の状態をチェック

塗装前のカナディアンマンは、経年劣化はあるものの大きな汚れや損傷はなし
約4cmのレギュラーサイズで、脚部のディフォルメも見事。自立も安定しており、塗装前の下処理に進める状態でした。


下処理工程|キン消し塗装の基本ステップ

キン消し・デカ消し塗装の基本的な下処理手順は以下の通りです。

  1. 煮沸処理:柔らかくして形を整え、汚れ・油分を落とす
  2. ベンジン漬け込み(1〜2日):可塑剤を抜き、塗料の定着を良くする
  3. 乾燥 → Mr.スーパークリア(つや消し)塗布:塗装の下地を整える

この下地処理を行うことで、塗料のノリと発色が格段に良くなります。


使用した塗料と筆について

塗料はファレホのゲームカラーシリーズを中心に、部分的にシタデルカラーを併用。
すべて筆塗りで仕上げています。

  • 細部:模型用の面相筆
  • 広い面:平筆やブラシで時短塗装

塗装は「下地塗り」と「上塗り」の2段階構成です。


下地塗り|発色を支えるベースカラー

まず全身に、**ファレホ・ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」**を塗布。
この淡いフレッシュカラーが後の発色を支えます。
全面を平筆で塗り上げ、2〜3分で下地は完了。乾燥を待ってから次の工程へ。


彩色工程|白と赤のシンプル配色を丁寧に

白の塗装

ボディの白には、ファレホ・モデルカラー「ホワイトグレー」を使用。
わずかにグレーがかった白で、隠ぺい力が高いのが特徴です。
ムラを防ぐためにラーミアンメディウム
で溶剤調整しながら塗り重ねました。

赤の塗装

メインカラーには、ゲームカラー「ブラッディレッド」を採用。
細かなパーツを極細筆
で慎重に塗り分けます。
口部分にはやや濃いめのスカーレットレッドを使用し、色に深みを出しました。

瞳と補修

瞳はブラックで補色し、仕上げに再度ホワイトグレーでムラやはみ出し部分をリタッチ。
全体の塗装時間は約50分でした。


仕上げ|ツヤ消しとコーティング

塗装後は、ソフト99のボデーペン・クリアを全体に吹き付け、保護と艶出しを兼ねて仕上げ。
乾燥後、台座にセットして完成です。


カナディアンマンとは

カナディアンマンはカナダ出身の正義超人で、身長265cm・超人強度は100万パワー。
カナダ国旗の楓をシンボルとし、超人オリンピックではロビンマスクと対戦。
スペシャルマンとタッグ「ビッグボンバーズ」を結成していたことでも知られています。
好きな言葉は「捲土重来(けんどちょうらい)」。


完成レビュー

白と赤のコントラストが鮮やかで、当時物の造形を活かしたリペイントに仕上がりました。
シンプルな配色ながら、筆塗りの味わいが際立つ1体です。


まとめ

今回は、**キン肉マンの正義超人・カナディアンマン(レギュラーサイズPART2)**を水性アクリル塗料でペイントしました。
当時物のキン消しでも、下処理と丁寧な筆塗りで見違えるほどの完成度になります。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年10月13日

Posted by Mさん模活時間の記録