【当時物デカ消しを本気で筆塗り】1985年版SUPER軍団Ⅲ・キン肉マンソルジャーを水性アクリルでリペイント#656
1985年発売のバンダイ「SUPER軍団Ⅲ」から、デカ消し版キン肉マンソルジャーを水性アクリルでリペイントしました。シタデルカラーとファレホを使い、迷彩や装飾まで当時物らしさを残しつつ鮮やかに再現。下処理から仕上げまで、フリーハンド筆塗りでの制作工程をまとめています。
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① 1985年当時物デカ消し「SUPER軍団Ⅲ」の希少フィギュアをリペイント
背中に刻印が残るバンダイ製オリジナルを使用。通常のキンケシより大きく、独特の造形が魅力の“でか消し”の貴重なリペイント記録です。
② シタデルカラー&ファレホを使った本格的なフリーハンド筆塗り工程
下処理(可塑剤抜き・煮沸整形・下地作り)から、コントラスト塗料を活かした下地塗り、細部の色分け、迷彩仕上げまで、使用カラーも詳しく紹介。
③ キン肉マンソルジャーの魅力を引き出す色設計と仕上げ
深緑のコスチュームや迷彩柄、金銀の装飾を鮮やかに再現。原作・フィギュア表現の違いにも触れつつ、当時物の魅力を現代の塗装で蘇らせた点が見どころです。

可塑剤を抜く塗装前の下処理
まずは塗装前の状態です。
背中に「BANDAI」そして「1985」の刻印があります。
SUPER軍団シリーズは、通常のデカ消しよりも一回り大きいサイズで、少しだけスリムボディが特徴です。
保管状態はよく、汚れや傷も特に見当たらない良好なキンケシでした



キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り
そして塗装です。
色塗りの様子はハイライトにまとめています。
工程は下地塗り~上塗りと2段階。
下地塗り
まずはキンケシに直接塗装して、下地を作っていきます。

シタデルカラーのコントラスト、アポシカリーホワイトという塗料。
最終的に白・銀に塗る箇所の下地として使いました。

バシリカヌムグレイ。
ベルト、ブーツ、リストバンド、マスクの一部など黒を塗る箇所の下地です

黄色の下地、イアンデンイエローです。
ベルトのバックル、ジャケットのホックに塗りました。

続いてワープライトニング。
ソルジャーのメインカラー、マスクとコスチュームの緑の下地色にしました。
このコントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので隅には流れ込んでいって速く色分けができるため、上塗りの目安を付けるという意味でも大変重宝しています。

先に目を作りました。
白はファレホのゲームカラー、デッドホワイト。

ゼブラの超極細マーカー、マッキーケアで書き入れました

腕、胸の肌の下地はキンケシに直接塗りこみ。
ファレホのモデルカラー、ベーシックスキントーンです。
もっとも一般的な肌のフレッシュカラー。
顔料多く粘性の高い、隠ぺい力の強いカラーです。
ここ数か月、これまでメインで使ってきたシタデルカラーと並行して、スペイン発の水性塗料ファレホを使うようになりましたが、シタデルよりも全体的に明るめのカラーが多い印象でキンケシの塗装仕上がりもだんだん明るくなってきました

こちらが今回のキン肉マンソルジャーの下地塗りに用いた塗料です。
上塗り
上塗りもカラーごとに見ていきます。

まずは黒、アバドンブラック。
もともと隠ぺい力の強いカラーですが、下地・バシリカヌムグレイも効いて上手く色が乗りました。

ファレホのモデルカラー、ミディアムオリーブです。
マスク、ジャケットなどボディに広く塗った、緑です。
今回の塗装ではもっともインクを使ったカラーでした。
深めの黄緑、オリーブ色で、緑と言えば最近一番使っているカラーです
筆は、基本は面相筆。面積が広くて余裕がある箇所は、模型用のブラシなどで時短させながら効率よく塗っていきました。

ベストのバックルとジャケットのホックに金色・レトリビューターアーマーを塗りました。

続いてマスクの顎の部分とリストバンドの装飾、銀色・アイアンハンズスティールです。
先端を糊で固めた細筆も使いました

肌の上塗りにシタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて、薄めた状態で染め塗りしていきました。

迷彩柄①はシタデルカラーのBASE塗料、キャリバングリーン。
ベースで上塗りしたオリーブよりも深い、濃いグリーンです

迷彩柄②はいわゆる黄土色に近いカラー、シタデルカラーのホブグロットハイド。
これが色分けとしては最後のカラーとなりました

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを吹き付けて、
乾燥させて完成、トップコートの役割も果たします。
塗装後
塗装後がこちら。
ソルジャー、キン肉アタルはデザイン、ジャケットの模様など、原作・アニメ・フィギュアといろいろ微妙に変わっているところもあります。今回のカラーリングはフィギュア用により鮮やかに見えるようにカラーをチョイスして塗りました



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塗装シーンのみの動画
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デカ消しのBANDAI製、スーパー軍団シリーズは、このパート3まで展開された、通常のキンケシよりも一回り大きい9㎝の丸越製をさらに上回り、グレートマッスル未満、というサイズ感のフィギュアでしたデカ消し本体に加え、いわゆるキンケシが5体、付属で付いているというおもちゃの仕様でした



キン肉マンソルジャーは、ソルジャーマンに残虐の神が憑依した超人で超人強度は1億パワー。
王位継承サバイバルマッチのシード出場の名古屋城決戦前、キン肉アタルに正体が入れ替わります
超人血盟軍としてニンジャ・アシュラマン・ブロッケン・バッファローマンを従え、本戦に参加しました
というわけで、今回はバンダイ製のデカ消しSUPER軍団第3弾から、キン肉アタル・キン肉マンソルジャー
のペイントでした。
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