#656【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・SUPER軍団Ⅲキン肉マンソルジャー

2023年11月17日

今回は1980年代、当時物のでか消し、バンダイ製のシリーズ「SUPER軍団」3、王位争奪編から、キン肉アタル・キン肉マンソルジャーを塗装しました。
1985年に発売された数は少ないバンダイ製のシリーズのペイントです。

Point☆

・BANDAI製のデカ消しでSUPER軍団シリーズというのがあった
・「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

塗装の様子をYoutube動画で

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可塑剤を抜く塗装前の下処理

まずは塗装前の状態です。
背中に「BANDAI」そして「1985」の刻印があります。
SUPER軍団シリーズは、通常のデカ消しよりも一回り大きいサイズで、少しだけスリムボディが特徴です。
保管状態はよく、汚れや傷も特に見当たらない良好なキンケシでした

キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る

水性塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り

そして塗装です。

色塗りの様子はハイライトにまとめています。

工程は下地塗り~上塗りと2段階。

下地塗り

まずはキンケシに直接塗装して、下地を作っていきます。

シタデルカラーのコントラスト、アポシカリーホワイトという塗料。

最終的に白・銀に塗る箇所の下地として使いました。

バシリカヌムグレイ
ベルト、ブーツ、リストバンド、マスクの一部など黒を塗る箇所の下地です

黄色の下地、イアンデンイエローです。

ベルトのバックル、ジャケットのホックに塗りました。

続いてワープライトニング
ソルジャーのメインカラー、マスクとコスチュームの緑の下地色にしました。

このコントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので隅には流れ込んでいって速く色分けができるため、上塗りの目安を付けるという意味でも大変重宝しています。

先に目を作りました。
白はファレホのゲームカラー、デッドホワイト。

ゼブラの超極細マーカー、マッキーケアで書き入れました

腕、胸の肌の下地はキンケシに直接塗りこみ。
ファレホのモデルカラー、ベーシックスキントーンです。
もっとも一般的な肌のフレッシュカラー。

顔料多く粘性の高い、隠ぺい力の強いカラーです。

ここ数か月、これまでメインで使ってきたシタデルカラーと並行して、スペイン発の水性塗料ファレホを使うようになりましたが、シタデルよりも全体的に明るめのカラーが多い印象でキンケシの塗装仕上がりもだんだん明るくなってきました

こちらが今回のキン肉マンソルジャーの下地塗りに用いた塗料です。

上塗り

上塗りもカラーごとに見ていきます。

まずは黒、アバドンブラック。
もともと隠ぺい力の強いカラーですが、下地・バシリカヌムグレイも効いて上手く色が乗りました。

ファレホのモデルカラー、ミディアムオリーブです。
マスク、ジャケットなどボディに広く塗った、緑です。
今回の塗装ではもっともインクを使ったカラーでした。

深めの黄緑、オリーブ色で、緑と言えば最近一番使っているカラーです

筆は、基本は面相筆。面積が広くて余裕がある箇所は、模型用のブラシなどで時短させながら効率よく塗っていきました。

ベストのバックルとジャケットのホックに金色・レトリビューターアーマーを塗りました。

続いてマスクの顎の部分とリストバンドの装飾、銀色・アイアンハンズスティールです。
先端を糊で固めた細筆も使いました

肌の上塗りにシタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて、薄めた状態で染め塗りしていきました。

迷彩柄①はシタデルカラーのBASE塗料、キャリバングリーン
ベースで上塗りしたオリーブよりも深い、濃いグリーンです

迷彩柄②はいわゆる黄土色に近いカラー、シタデルカラーのホブグロットハイド。
これが色分けとしては最後のカラーとなりました

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを吹き付けて、
乾燥させて完成、トップコートの役割も果たします。

塗装後

塗装後がこちら。
ソルジャー、キン肉アタルはデザイン、ジャケットの模様など、原作・アニメ・フィギュアといろいろ微妙に変わっているところもあります。今回のカラーリングはフィギュア用により鮮やかに見えるようにカラーをチョイスして塗りました

塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る

塗装シーンのみの動画

まとめ~あわせて読みたい記事

デカ消しのBANDAI製、スーパー軍団シリーズは、このパート3まで展開された、通常のキンケシよりも一回り大きい9㎝の丸越製をさらに上回り、グレートマッスル未満、というサイズ感のフィギュアでしたデカ消し本体に加え、いわゆるキンケシが5体、付属で付いているというおもちゃの仕様でした

キン肉マンソルジャーは、ソルジャーマンに残虐の神が憑依した超人で超人強度は1億パワー。
王位継承サバイバルマッチのシード出場の名古屋城決戦前、キン肉アタルに正体が入れ替わります
超人血盟軍としてニンジャ・アシュラマン・ブロッケン・バッファローマンを従え、本戦に参加しました

というわけで、今回はバンダイ製のデカ消しSUPER軍団第3弾から、キン肉アタル・キン肉マンソルジャー
のペイントでした。

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この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2023年11月17日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c