【デカ消し塗装レビュー】昭和のキンケシ第3弾C型「キン肉マン」を原作カラーでリペイント#404
昭和の当時物キンケシ「デカ消し」を、令和の今あらためて塗装。第3弾C型の主人公・キン肉マンを原作カラーで再現し、水性アクリル塗料によるリペイント工程を詳しく紹介します。
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昭和のキンケシを令和にリペイント
昭和の人気消しゴム人形「キンケシ」。今回はその9cmサイズ「デカ消し」第3弾C型のキン肉マンを、水性アクリル塗料で原作カラーに塗装しました。コスチュームは白パンツのシンプルなデザインですが、筆塗りでの色分けは意外と難しく、細部にこだわって仕上げました。

第3弾C型 デカ消しラインナップ
当時のブックレットには、キン肉マンのほか、ブロッケンJr.、ウォーズマンといった正義超人、さらに魔雲天やミスターカーメンなどの悪魔超人もラインナップ。個性豊かな造形が魅力的なシリーズです。


塗装前の状態チェック
今回のキン肉マンは、大きな損傷はなく、多少の曲がりクセと汚れがある程度。塗装に影響はないため、そのまま通常の下処理から工程を進めました。



デカ消し塗装の基本工程
- 煮沸して形を整え、油分やホコリを除去
- ベンジン漬けで可塑剤を抜く
- 乾燥後にMr.スーパークリアつや消しを吹き付けて下地を作成



下地塗装とベースカラー
まずはファレホ「エルフィックフレッシュ」を全体に薄く塗布。これにより、後のカラーがきれいに発色しやすくなります。大きなデカ消しサイズでも3~4分で下地が完了しました。

各カラーで彩色
- ボディ(肌色):ファレホ「ベーシックスキントーン」を使用。ラーミアンメディウムで薄めてムラを防止。
- コスチューム(白):モデルカラー「ホワイトグレー」。純白ではなく少しグレーが入った色味。
- 黒部分:ゲームカラー「ブラック」で瞳や額の肉マークを極細筆で塗装。
- 赤部分:ゲームカラー「ブラッディレッド」をマスクのあご部分に。
- 唇:ゲームカラー「スクイッドピンク」で彩色。

さらにシタデルカラー「スケルトンホード」を流し込み、陰影をつけて立体感を表現しました。

仕上げと完成
最後にボディとホワイトグレーを重ね塗りして発色を整え、ソフト99のボデーペン・クリアを吹き付けて保護。乾燥後、台座にセットして完成です。


かかった時間は約60分。昭和の玩具を令和の技術で蘇らせた、懐かしくも新しいキン肉マンが仕上がりました。



使用した塗料・筆について
- ファレホ(ゲームカラー/モデルカラー):隠ぺい力が高く、筆塗りでも滑らかに発色。
- シタデルカラー:質感表現や陰影付けに最適。
- 筆:面相筆を中心に、広い箇所は刷毛で効率的に塗装。

まとめ
今回は昭和のデカ消し「第3弾C型 キン肉マン」を原作カラーでリペイントしました。筆塗りならではの味わいが加わり、往年の造形がさらに映える仕上がりになりました。












