【SHODO 仮面ライダーVS】BLACK RX&シャドームーンを全塗装で徹底レビュー!食玩フィギュアのクオリティを格上げ!#1034
食玩フィギュアとは思えない高いクオリティで人気の「SHODO 仮面ライダーVS」シリーズから、「仮面ライダーBLACK RX」と「シャドームーン」のキット制作に挑戦!素組みの状態から、水性アクリル塗料(ファレホ・シタデルカラー)を使った追加塗装、組み立て、仕上げの工程を徹底解説します。ライバル同士の2体を並べる喜び、ディテールアップのコツ、使用した塗料の種類や筆塗りのポイントまで、詳しくご紹介します!
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■ SHODO仮面ライダーVSとは?人気食玩キットの魅力
今回制作するのは、バンダイの食玩フィギュア**「SHODO 仮面ライダーVS」シリーズから、「17 仮面ライダーBLACK RX」と「11 シャドームーン」**の2キットです。


SHODO(掌動)シリーズは、全高約100mmの手のひらサイズでありながら、緻密な造型と広い可動範囲が特徴。食玩とは思えない高いクオリティで、熱心なファンから支持されています。
今回は、この2大ライバルを同時に開封・組み立てし、水性アクリル塗料で追加塗装を施すことで、さらにワンランク上の完成度を目指します。
■ キット内容を確認!仮面ライダーBLACK RX編
まずは仮面ライダーBLACK RXのキット開封から。


- 封入パーツ: ボディ、手の交換パーツ(標準3種+リボルケイン用右手)、スタンド、頭部、武器(リボルケイン)
- 特徴: BLACK RXは、マフラーなどのパーツがなく、組み立て構成は非常にシンプル。手のパーツをスタンドに収納し、脚部パーツを連結すれば、台座にして自立させることが可能です。

素組み(塗装前)の状態でも高いクオリティですが、今回はパッケージ裏の写真と同じように、右手にリボルケインを握らせたポージングで組み立てていきます。



■ キット内容を確認!シャドームーン編
続いて、ライバルであるシャドームーンのキット内容を確認します。


- 封入パーツ: ボディ、手の交換パーツ(標準3種+サタンサーベル用右手)、スタンド、頭部、武器(サタンサーベル)、脚部・腕のトリガーパーツ(はめ込み式)
- 特徴: RXと比較し、サタンサーベルに加え、腕と脚に装着するトリガーパーツが計6つ付属している点が豪華です。

シャドームーンも右手にサタンサーベルを握らせるポージングを目指して組み立て。頭部のジョイントは硬めなので注意が必要です。



ただし、シャドームーンの口元と首元は、成形色そのままの未塗装箇所が多く、追加塗装が必須のディテールアップポイントになります。また、細かなトリガーパーツは外れやすいため、プラモデル用接着剤での固定をおすすめします。
■ 追加塗装の準備:下地作りとベース塗装
クオリティ向上のため、2キット同時に追加塗装を施していきます。


- つや消し下地処理: まず、RX・シャドームーンともにMr.スーパークリアつや消しを吹き付け、フィギュア全体をマットな質感に整え、塗料の食いつきを良くする下地を作ります。
- ベース塗装(ファレホ): 追加で色分けをする箇所に、水溶性アクリルカラー**ファレホ(ゲームカラーのエルフィックフレッシュ)を薄く溶いて塗っていきます。これは、この後の本塗装の「色のノリ」と「塗装効率」を高めるための重要なベース(下地)**工程です。黒やシルバーの成形色に逆の色を入れる首元などに、漏れなく塗布します。
【使用塗料紹介:ファレホ】
ファレホは、世界水準の高品質な水溶性アクリルカラー。筆ムラが出にくく、広い範囲の筆塗りに適しています。特にゲームカラーは、フィギュアに適した鮮やかな特別色が特徴です。
■ 本塗装に挑戦!ディテールアップの工程
下地が乾燥した後、いよいよ細かいディテール部分の塗装に入ります。
- フェイスとベルトの塗装: モデルカラーのライトグリーンからスタートし、シタデルカラーのBASE(レトリビューターアーマー)、ゲームカラーのブラッディレッドなどを使い、フェイスやベルト部分に丁寧に色を入れていきます。
- シルバーの強調: 極細筆を使用し、ゲームカラーのブラックを使い、フェイスや脚部のシルバー箇所に細かく色分けを施します。
- 色分けと補修: 首の黒い箇所にはゲームカラーのシルバーで色分け。また、これまでの工程で生じた**「はみ出し箇所」の補修**にもシルバーを使用しました。

【使用塗料紹介:シタデルカラー】
シタデルカラーは、ホビー用の水性アクリル塗料で、隠ぺい力が高く、下地の色を気にせず塗れるのが特徴です。イギリスの「ゲームズワークショップ」が販売しており、マットな質感が人気です。
■ 陰影と質感アップ!仕上げの工程
さらに質感を高めるため、以下の工程で仕上げを行いました。
- 陰影付け(ナルンオイル): RX・シャドームーンのシルバーのメタリック部分に、シタデルカラーのシェイド(ナルンオイル)という液体塗料を「染め塗り」します。これにより陰影が強調され、フィギュアの立体感と質感がグッと高まります。
- 最終マット仕上げ(ストームシールド): 最後に、シタデルカラーのテクニカル塗料**「ストームシールド」**を使用し、表面をマットな質感に整えます。粘性が高い塗料のため、水で溶いて薄めて塗るのがポイントです。

【塗装に使用した筆・時間】
基本は模型塗装用の面相筆を使用。面積の広い箇所には刷毛やブラシを併用し、時短を図りました。塗装に要した時間は、約40分でした。
■ 堂々完成!RX&シャドームーンの比較
塗装後は、仕上げに水性トップコートつや消しを全体に吹き付け、乾燥させてから再組み立てを行います。両キットとも、再び右手に武器を握らせて組み上げました。

| 項目 | 仮面ライダーBLACK RX | シャドームーン |
| 素組み時 | シンプルな構成 | トリガーパーツなど豪華 |
| 塗装ポイント | 表面仕上げのみ(マット化) | 口元、首元、トリガーなど色分け必須 |
| 仕上がり | 基本カラーはそのままに質感向上 | ディテールアップで立体感大幅アップ |



塗装前と比較して、特にシャドームーンは未塗装箇所の改善と陰影付けにより、情報量と立体感が格段に向上しました。



■ 永遠のライバル、食玩キットを並べる喜び
昭和ライダー最後のテレビシリーズ『仮面ライダーBLACK RX』とその前作『BLACK』から、主人公の仮面ライダーBLACK RX(南光太郎)と、悲劇のライバルシャドームーン(秋月信彦)。
この2体の食玩キット制作を通じて、SHODOシリーズのポテンシャルの高さを改めて実感しました。水性アクリル塗料での追加塗装という「ひと手間」を加えることで、フィギュアのクオリティは大きく格上げされます。
皆さんもぜひ、お気に入りのSHODOシリーズでディテールアップに挑戦してみてください!








