【キンケシ復刻版を筆塗り】アシュラマン怒りの3面を初代アニメカラーで塗装|水性アクリル彩色記録#1057
2009年発売「キンケシ復刻版パート7」より、アシュラマン怒りの3面を水性アクリルで筆塗りペイント。初代アニメカラーを意識した彩色と下処理から完成までの工程を詳しく記録します。

キンケシ復刻版パート7・アシュラマンを塗装します
今回は2009年発売の「キンケシ復刻版」パート7より、「アシュラマン 怒りの3面」をペイントしました。
彩色は初代アニメ版のカラーイメージを意識し、いつもどおり水性アクリル塗料で仕上げています。

こちらは、キンケシ復刻版7「夢の超人タッグ編2」で、当時カプセルに同梱されていたブックレットです。
この弾では、新造形のキン肉マン&テリーマンと優勝トロフィー、ロングホーントレインのワザケシ、ジェロニモやサンシャインなど、関連する超人が2体セットで封入されている豪華なラインナップでした。


塗装前の状態チェック
まずは塗装前の状態です。
多少の経年劣化は見られるものの、大きな汚れや損傷はほぼありません。
ペイントに支障はないと判断し、いつもの工程で下処理を進めていきました。



復刻版キンケシは金型の関係で、当時物よりややサイズが小さめです。
本キットは3面すべてが「怒り」の表情となったアシュラマンの造形で、非常に存在感があります。

先に塗装後レビュー
先に完成後の印象です。
今回はフレッシュカラーのボディを基調とした、初代アニメ版をイメージしたカラーリングで仕上げました。

6本腕に装飾が施されたアシュラマンは、色分け箇所が非常に多く、なかなかヘビーな塗装内容です。
その分、完成時の満足感も高いキンケシとなりました。
キンケシ塗装の下処理工程
ここからは下処理から塗装までの工程を詳しく紹介します。
キン消し・デカ消しの塗装は、基本的に以下の流れで行っています。

- 煮沸してゴム素材を柔らかくし、形を整えつつ油分や埃を除去
- ベンジンに一晩~2日ほど漬け込み、可塑剤を抜く
- 完全乾燥後、Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹き、塗装下地を作成



使用塗料と塗装方法
塗料は水性アクリルのファレホを基本に、要所でシタデルカラーを併用しました。
すべて筆塗りで仕上げています。

使用した筆は、細部は面相筆、面積の広い部分は平筆やブラシを使い、効率よく塗装しました。
工程は「下地塗り」と「上塗り」の2段階構成です。
下地塗り:ライトフレッシュ
まず全身に、ファレホ モデルカラーの「ライトフレッシュ」を塗布しました。
白に近いフレッシュカラーで、下地として非常に使いやすい色です。

ひと手間ですが、この下地があることで後の色ノリが大きく変わるため、丁寧に全面へ塗っていきます。
平筆で一気に塗るため、2~3分ほどで下地作業は完了します。
怒りの3面とコスチュームの塗装
下地が完全乾燥した後、怒りの3面から塗装を開始しました。
使用したのはゲームカラーの「レザーブラウン」です。
細かな箇所が多いですが、塗装面積が小さいため隠ぺい力の弱さはあまり気になりませんでした。

続いて、色味を変えてシタデルカラーBASE「モーンファングブラウン」を使用。
上半身・下半身のコスチュームや脚部を塗装しています。
乾燥を挟みつつ、結果的に2回ほど重ね塗りしました。

メタリック装飾と腕輪の塗装
装飾部分には、シタデルカラーBASE「レトリビューターアーマー」を使用しました。
頭部、コスチューム、ブーツ、そして6本の腕それぞれにある腕輪の装飾が、最も時間のかかったポイントです。

肌カラーと仕上げの工夫
肌色には、ファレホ モデルカラー「フラットフレッシュ」を使用しました。
塗装面積が広いため、色ムラ防止としてシタデルカラーのテクニカル「ラーミアンメディウム」で薄めながら塗装しています。

筆で塗り伸ばすのではなく、筆先で叩くように色を置くことで、ムラを抑えました。
細部塗装:赤・白・瞳入れ
3面の口元、頭頂部、コスチューム装飾にはゲームカラーの「ブラッディレッド」を使用。
極細筆で丁寧に塗り分けました。

歯と目には「デッドホワイト」を使用し、最後にゲームカラーのブラックで瞳を書き入れて完成です。
塗装時間はおよそ60分でした。

トップコートと完成
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン「クリア」を全体に吹き付け、乾燥させて完成です。

台座を取り付け、フロントビューからリアビューまで確認しました。



まとめ
今回は、キンケシ復刻版パート7より、3面すべてが怒り表情のアシュラマンを、原作・初代アニメカラーを参考に水性アクリル塗料でペイントしました。
色分けは大変ですが、完成時の迫力は格別です。










