【キンケシ復刻版5】ネプチューンマンを原作カラーで筆塗りリペイント|水性アクリル塗料で徹底再現#1051
2008年発売の「キンケシ復刻版5」に収録されたネプチューンマンを、水性アクリル塗料で原作イメージに沿ってリペイントしました。下処理から色分け、使用カラーまで工程を詳しく紹介します。

■ キンケシ復刻版5のネプチューンマンをペイントします
今回は、2008年発売の「キンケシ復刻版(パート5)」より、ネプチューンマンを原作カラーでリペイントしていきます。
いつものように、水性アクリル塗料(ファレホ&シタデルカラー)を使用して仕上げました。

パート5は「ベストバウトスペシャル」で、当時の29周年記念サイトで募集された人気対決の上位9セットが収録されたシリーズです。各カプセルには2体のキンケシが同梱されていました。


■ 塗装前の状態をチェック
塗装前のネプチューンマンは、多少の経年劣化こそあるものの、汚れや損傷はほぼありませんでした。
復刻版は金型の関係で、オリジナルよりややサイズが小さめなのが特徴です。



今回の造形は、マグネットパワーで作り出した「サンダーサーベル」を担いだ仕様になっています。
■ 完成レビュー:原作カラーの赤が映える仕上がり
先に完成レビューです。
原作イメージに沿った赤いボディカラーを中心に、小さな造形ながら多彩な色を使い分けて仕上げました。
下処理から塗装まで、工程を記録していますので、この後詳しく紹介します。



■ 下処理の流れ|キン消し・デカ消し共通の基本工程
キンケシやデカ消しを塗装する際の下処理は、普段と同じ手順です。

● 煮沸して形を整える
ゴム素材を柔らかくして造形を整え、同時に余分な油分や埃を落とします。

● ベンジン漬け込み(1〜2日)
一晩〜2日ほどベンジンに漬けて可塑剤を抜きます。
塗料の定着に大きく関わる重要工程です。

● 乾燥後、下地作り
乾燥させた後、Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹き、塗装の下地を作りました。

■ 使用塗料と筆について
塗料はファレホをメインに、要所でシタデルカラーを使用。
すべて筆塗りで進めています。

・細かい部分:模型用の面相筆
・広い面:ブラシで時短して塗装
工程は「下地 → 上塗り」、大きく2段階で進めました。
■ 下地塗り:ファレホ・パンツァーエース(肌色ハイライト)
全身に薄いフレッシュカラーを下地として塗装します。
わずか2~3分で塗れる工程ですが、発色が大きく変わるため欠かせません。

普段の下地に使う色は以下の通りです。
- デッドホワイト
- エルフィックフレッシュ
- ライトフレッシュ など
■ 上塗り工程|部位ごとに使用カラーを紹介
● 肌色(フラットフレッシュ)
モデルカラーの「フラットフレッシュ」を使用。
濃すぎず、程よい隠ぺい力で下地の白が効いて、しっかり発色しました。

● 目:グレイナイトスティール(シタデル)
メタリックのBASEカラーを使い、金属感のある仕上がりに。

● 白:口ひげ・コスチューム・アンクルカバー
グレー寄りのホワイトを使用。
隠ぺい力が強く、一度でスッと色が乗りました。

● 赤:ブラッディレッド(ゲームカラー)
今回の主役カラー。
鮮やかな赤で、色ムラが出ないようラーミアンメディウムで薄めながら塗装しました。
最終的に2度の重ね塗りで綺麗に発色。

● 黒:ブラック(ゲームカラー)
パンツとシューズを塗装。
筆ムラを避けるため、スタンプのように“叩く”イメージで乗せています。

● 銀:シルバー(ゲームカラー)
チョッキのトゲ部分に使用。金属質が際立ちます。

● 金:ブロンズ(モデルカラー)
髪の毛に使用。
隠ぺい力が強く、小さい造形にも綺麗に乗りました。

● 仕上げの白(ホワイトグレー)
足りない部分をモデルカラーの白で補完しています。

かかった塗装時間は約60分でした。
■ 仕上げコーティングと完成写真
塗装後は、ソフト99のボデーペン(クリア)を全体に吹き付けて乾燥させ、塗膜を保護します。

台座にセットして、フロントビューからリアビューまでバランスよく仕上がりました。
■ まとめ
今回は「キンケシ復刻版5」より、サンダーサーベル仕様のネプチューンマンを原作カラーでリペイントしました。
水性アクリル塗料を使い、細部までこだわって仕上げています。
キンケシの塗装を楽しみたい方の参考になれば幸いです。












