キンケシ復刻版パート10「ミキサー大帝」を初代アニメカラーで筆塗り塗装レビュー|5王子憑依仕様を水性アクリルで再現#1114
2009年発売のキンケシ復刻版パート10から「ミキサー大帝」を、水性アクリル塗料による筆塗りで初代アニメカラーにペイントしました。下処理から細かな色分け工程、約60分で仕上げた塗装ポイントまで詳しく紹介します。

■キンケシ復刻版パート10「ミキサー大帝」を塗装します
今回は2009年発売のキンケシ復刻版シリーズ、パート10よりミキサー大帝をペイントしました。彩色は初代アニメのカラーイメージを参考に、いつも通り水性アクリル塗料によるオール筆塗り仕上げです。

同弾は「キン肉星王位争奪編」第4弾として発売されたもので、ニューコスチュームや別造形の超人たちが多数ラインナップされた人気パート。当時のカプセルに同梱されていたブックレットからも、その豪華な内容が伝わってきます。新規造形のキンケシも多く、コレクション性の高い弾でした。


■塗装前の状態チェックと下処理
まずは塗装前の状態確認です。経年による軽いクセはあるものの、目立った汚れや損傷はほぼなし。曲がりは煮沸による熱処理で修正しました。

復刻版キンケシは金型の影響でやや小ぶりなサイズですが、その分ディテールはシャープ。ミキサー大帝本体には、5王子のフェイスが浮かび上がる特徴的な造形がしっかり再現されています。



キンケシやデカ消しの塗装では、下処理が仕上がりを大きく左右します。今回も以下の工程で進めました。

・煮沸して素材を柔らかくし、歪みを修正しながら油分と埃を除去
・ベンジンに一晩〜2日浸け込み、可塑剤を抜く
・完全乾燥後、Mr.スーパークリアつや消しを吹いて塗装下地を作成



この工程を行うことで塗料の食いつきが大きく向上します。
■使用塗料と筆塗りのポイント
塗料は水性アクリルのファレホをベースに、要所でシタデルカラーを併用しました。筆は面相筆を基本に、広い面積はブラシを使い分けて効率よく作業しています。
工程は「下地塗り」と「上塗り」の2段階です。

まず全身にファレホ・モデルカラーのライトフレッシュを塗布。明るい肌色ですが発色を整える優秀な下地色で、このひと手間によって後の色ノリが大きく変わります。平筆で一気に塗れば数分で完了します。

乾燥後、ボディカラーとしてゲームカラーのサンライズブルーを使用しました。鮮やかな水色ながら隠ぺい力もあり、白下地との相性も良好です。
筆ムラ防止のためシタデルカラーのラーミアンメディウムで薄めながら、筆先で叩くように色を乗せていきました。一度では発色が足りないため、乾燥後に重ね塗りして仕上げています。
■細かな色分けと5王子フェイスの塗装
顔や手足にはゲームカラーのベルデグリを使用。腹部のミキサーブレードにはシルバーを入れ、ここから細かな色分けが始まります。

赤部分はブラッディレッドを使用しました。パンツやフェイス模様、ミキサーの蓋など鮮やかなアクセントになっています。

本体を一度仕上げた後、最大の見せ場である5王子のフェイス塗装へ。
・ホワイトグレー(マリポーサ、ゼブラ)
・フラットフレッシュ(フェニックスなど)
・ライトグリーン(ソルジャー)
・エイリアンパープル(マリポーサ外周)
・サンセットレッド(ビッグボディ)

さらにスクイッドピンクで唇や模様、ゴールドイエローで瞳を描き込みます。最後にブラックで額の「M」や目の輪郭を入れて完成度を高めました。

塗装時間は約60分。小サイズながら色数が多く、密度の高い作業となりました。
■トップコート仕上げと完成レビュー
塗装後はソフト99コーポレーションのボデーペン・クリアを全体に吹き付けて保護。乾燥後、台座を取り付けて完成です。

フロントビューからリアビューまで、初代アニメを思わせる鮮やかな彩色に仕上がりました。小さなキンケシながら、5王子の存在感もしっかり再現できたと思います。



■ミキサー大帝とは?5王子憑依仕様の魅力
ミキサー大帝は超人強度5900万パワーを誇る日本出身の超人で、上半身が巨大ミキサーになっている異色の存在です。内部で敵を粉砕・撹拌するほか、パワーを分離する能力を持つ強敵として登場しました。

王位争奪編では、マリポーサ・フェニックス・ゼブラ・ビッグボディ・ソルジャーの5王子が合体し「邪悪友情パワー」を発動。キン肉マンの火事場のクソ力を分離させた印象的な姿が今回のモチーフです。
復刻版ならではの細密造形を活かしながら、アニメカラーで仕上げることで存在感のある1体になりました。










