キン消し「ビッグ・ボンバーズ」を筆塗り!カナディアンマン&スペシャルマンを原作カラーでリペイント#1258

昭和レトロな当時物キン消しを、水性アクリル塗料でフリーハンド筆塗り。今回は夢の超人タッグ編に登場するビッグ・ボンバーズ、カナディアンマン&スペシャルマンの2体を原作カラーをイメージしてリペイントしました。下処理から色分け、ディテールの描き込みまで制作工程を紹介します。

当時物キン消し「ビッグ・ボンバーズ」を塗装

今回塗装するのは、カナディアンマンとスペシャルマンのビッグ・ボンバーズです。

今回は2008年リリースのキン消し復刻版ミニブックも取り出して、当時のシリーズを振り返りながら制作しました。この復刻シリーズでは、かつてのレギュラーサイズキン消しが『夢の超人タッグ編』になぞらえられ、各タッグごとに2体ずつカプセルに入った設定になっています。

これまでにもキン肉マンキン肉マングレートアシュラマンサンシャインネプチューンマン、ビッグ・ザ・武道など、さまざまなキン消しを塗装してきました。

今回のカナディアンマンは赤、スペシャルマンはペールオレンジの素体です。40年以上前の当時物ということもあり経年による汚れや劣化は見られますが、どちらも自立できる状態で保管されていました。

デフォルメされた手足や全体のシルエットも魅力的で、今あらためて見ると味のある造形です。

キン消し塗装前の下処理

消しゴムフィギュアは、そのまま塗装するのではなく、まず下準備を行います。

① 煮沸による整形

熱を加えて表面の埃や油分を落としながら、曲がっている部分を整え、自立しやすい状態にします。

② ベンジンによる可塑剤抜き

ベンジンに浸け込み、塩ビ素材を柔らかくしている可塑剤を抜き出します。

③ Mr.スーパークリアー つや消し

最後に、つや消しスプレーを薄く吹き付け、塗料が定着しやすいマットな下地を作ります。

この下処理をしてから、水性アクリル塗料による筆塗りに入ります。

カナディアンマンをフリーハンド筆塗り

まずはカナディアンマンから塗装します。

赤い素体に白を塗るため、下地にはファレホ モデルカラー ホワイトグレーを使用しました。

ホワイトグレーは真っ白よりも少しグレーがかった明るい色で、白ほど明るくなりすぎないのが特徴です。ライトグレー系の色としても使いやすく、明るいカラーを重ねる際の下地としても便利です。

今回はカナディアンマンのボディカラーそのものにも使用するため、下地からそのまま本塗装へつなげました。

赤い部分には、ゲームカラーのスカーレットレッドブラッディレッドを使用。ブラッディレッドは鮮やかさと深みを持った赤で、キャラクターフィギュアの装甲や衣装などにも使いやすいカラーです。

胸のマークや頭部、コスチュームなど細かな部分までフリーハンドで色を入れていきます。

塗料は必要に応じてウォーハンマーカラー テクニカルのラーミアンメディウムで薄めました。水で薄める場合と比べて色味を保ちながら粘度を調整しやすく、筆塗りでムラを抑えたいときに便利です。

スペシャルマンを淡いブルーで塗装

続いてスペシャルマンです。

こちらも下地にはホワイトグレーを使用しました。ただし、赤い素体に白を重ねるカナディアンマンとは違い、スペシャルマンはペールオレンジの素体に青系カラーを塗るため、下地は最低限の色乗りを確保する目的で仕上げています。

フェイス、頭部、コスチュームにはゲームカラー グレイシャーブルーを使用しました。

グレイシャーブルーは、淡い青みを持った白っぽいカラーです。ライトグレーにも近い落ち着いた色味で、白にほんのり青を加えたような印象があります。

淡いカラーながら隠ぺい力も強く、明るい部分のベースカラーとして使いやすい色です。

目にはゲームカラー ゴールドイエローを使用。鮮やかな黄色で、フィギュアの装飾やアクセントカラーとして映える色です。

ボディの「SPECIAL」の文字や額の「S」、ブーツにはゲームカラー マジックブルーを使いました。明るく鮮やかな青なので、青をはっきり見せたい部分の塗装に向いています。

さらにボディの「99」の文字とリストバンドにはブラッディレッド、両腕と手にはモデルカラー ベーシックスキントーンを使用しています。

ベーシックスキントーンは、明るく自然な肌色のベースカラーとして使いやすいカラーです。

極細マーカーでディテールを追加

最後に、瞳や目元、口元、ボディスーツのしわなど細かなディテールを書き込みます。

今回はマービー フォードローイングの0.02mm、0.03mmマーカーを使い分けました。

レトロなキン消しは造形自体がシンプルだからこそ、瞳や口、細かなラインが入るだけで一気にフィギュアらしい表情が出てきます。仕上げの工程なので、特に丁寧に描き込みました。

ビッグ・ボンバーズの塗装完成

今回使用した塗料は、水性アクリルのファレホをメインに、ウォーハンマーカラーを補助的に使用しました。

筆は模型塗装用の面相筆1本。カナディアンマンとスペシャルマンの2体を合わせて、塗装時間は約70分です。

塗装後は、フィニッシュとしてボデーペンクリアを薄く吹き付けました。本来は車用のトップコートですが、消しゴムフィギュアの仕上げにも相性が良く、薄くサッと吹くことで塗装面を整えています。

完成したカナディアンマンは、もともと赤だった素体とは思えないほど、白いボディカラーをしっかり表現できました。

スペシャルマンも、ペールオレンジの素体から淡いブルーを中心としたカラーリングへ変化。グレイシャーブルーの隠ぺい力にも助けられ、きれいに色を乗せることができました。

瞳や細かなディテールまで入ると、シンプルな40年以上前のキン消しでも十分に見応えのあるレトロフィギュアになります。

今回は、『キン肉マン』の原作カラーをイメージして、ビッグ・ボンバーズのカナディアンマン&スペシャルマンをフリーハンド筆塗りでリペイントしました。

当時物キン消しの造形を残しながら、現代の水性アクリル塗料で色を入れていくと、懐かしいフィギュアがまた違った魅力を見せてくれます。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいのロスジェネ世代です。
コロナ禍・両親の介護対応を機に脱サラし起業。できたすき間時間で模活を始めました。
題材は少年時代から楽しんだ昭和後期~平成初期のキャラクター、ホビーが中心です。

Posted by Mさん模活時間の記録