#796 消しゴム塗装・1980年代当時物キン消しPART4 ゴーリキ

2024年11月24日

今回は、当時物のレギュラーシリーズ・PART4、ゴーリキです
ストーリー上では本当に初期の怪獣退治編に登場した超人
水性アクリル塗料でペイントしました

この記事で伝えたい3つのPoint☆

・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・キン消しレギュラーシリーズPART4 ゴーリキ
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

before~after

このゴーリキがラインナップされたPART4のブックレットです
ちなみにこの小冊子そのものは、当時を再現した復刻版
後年に発売されたコンプリートBOXの付録でした。
パート4では、今回塗装のゴーリキをはじめジョーズマンなど、
少しマイナー、マニアックな超人も複数体ラインナップされていました

ペイントするゴーリキの消しゴムの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れ、黄ばみ、黒ずみは適度にありましたが、ペイントに影響するほどではなかったのでそのまま工程を進めていきました

高さ約4㎝程度の消しゴム。細身の造形で、筋肉の隆起がかなりリアル、精巧に作られていて、シンプルなデザインですがちゃんと自立します。
今回は明るい、緑ボディの珍しいカラーリング。下地をしっかり作ってペイントします

塗装後のレビューを先に

ライトグリーンのメインボディにピンクの頭髪という、一見奇抜ですがキャラクター特性上、でき上がってみるとしっくるくる彩色になりました

可塑剤を抜く塗装前の下処理

下処理から、塗装の様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

消しゴムフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います

煮沸して整形し、表面の埃や、余計な油分を落とす

ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料でペイント

そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます

まずは下地の塗装として、シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄く全体に塗りました

台座にするプレートにも同様に塗りました
プレートのサイズは、直径3cmのものを使用しています

一度の塗入れは、刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます
この形が塗装効率がぐんと上がるので、最近は全面に白を塗るこのペイントスタイルが定着しました

ベースが完全乾燥したのち、まずはメインのカラーの緑です
ファレホのモデルカラー、ライトグリーンを使いました
緑は、隠ぺい力には課題のあるカラー
下地に塗った白が効いて、しっかり色が乗りました

シタデルカラーのシェイド、カルロブルククリムゾン
ベルトのバックル、肉マークにスミ入れ

青です。シタデルカラーのBASE、マクラーグブルーを使いました
ベルト、アームカバー、アンクルカバーに
シタデルの標準的な青カラーです

ここで頭髪。ファレホのゲームカラー、スクイッドピンクです
こちらも隠ぺい力は強いカラー

目と、ベルトのバックルは黄色で上塗り
ファレホのモデルカラー、ディープイエローです

口、歯を食いしばった状態
白です。ファレホのゲームカラー、デッドホワイトを使いました

コスチュームの腰巻。ファレホのゲームカラー、エイリアンパープルを使いました
紫のカラーで、少し青みを帯びた色です

この塗料で、台座プレートの上塗りにも使いました
刷毛で一気に塗りました

目を黒で書き入れ。
ファレホのゲームカラー、ブラックです

ファレホは、スペイン発祥の高性能水性アクリル塗料
少々塗膜の薄いところがありますが、明るい色数も多く、隠ぺい力は強いので、フィギュアやプラモデルの塗装に最適です

ボディに質感を出し、陰影をつけるべく、シタデルカラーのコントラスト、ワープライトニングを水で溶いて染め塗りしました

ここでライトグリーンを上塗りで微調整します

さらに、先に使ったカルロブルククリムゾンをここでも
頭髪に陰影を出すために染め塗りをしました

シタデルカラーは、イギリス生まれの水性アクリル塗料で、ミニチュア・ホビー用のカラー
BASE、LAYER、コントラスト、シェイド、テクニカルと、用途に応じて様々な種類の塗料があります
粘性が高く隠ぺい力の強いカラーが多いので、下地の色を気にせずに塗装ができます

塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました

筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました

この塗装で用いた塗料はこちら

塗装にかかった時間は約70分でした

塗装後~まとめ

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます

台座をつけて、塗装後です

ということで今回は、当時物、キン肉マンの消しゴム、レギュラーシリーズのキン消し、PART4のゴーリキ、水性アクリル塗料でペイントしました

今回のゴーリキは、キン肉星出身、シュラスコ族の戦士で、超人強度は45万パワー。
ミートがキン肉マン、スグルをキン肉星に連れ戻すため、地球に連れてきたキャラクターです
頑強な体で、ベアハッグを得意としています

あわせて読みたい記事

◆キン肉マンの記事TOPIX

◆関連するキン消しの塗装記事

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2024年11月24日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c