キン消し塗装ノウハウ 可塑剤対策④昭和の当時物のデカ消し・曲がりクセ解消&可塑剤対策

2023年11月1日

2021年に始めた当時物を中心としたキン肉マン・キン消し、デカ消しの塗装。

↓こちらは前回アップした可塑剤対策の動画

今春に一本動画をアップしてましたが、今回秋冬バージョンとして再度、「塗装前にしている下処理」を撮影しムービーにしました。

・保管状態で「曲がってしまった」クセを直して自立させる
・塗装の大敵である「可塑剤」を抜く

この2点、普段やってる様子をまとめました。

今回の内容をYoutube動画でチェック!

作業前の状態(曲がりクセ)

今回題材にするのは当時物のでかキンケシ、第4弾、おなじみポーズのキン肉スグルと、第6弾のスマイルマンです。
保管箱から出してきた状態がこちらで。

キン肉マン。
足に曲がりのクセが付いています

スマイルマン
腰から曲がってしまっています。

いずれもどうにも自立できない状態。
まずはこれを、100%とはいかずとも、解消していきます。

キンケシの曲がりクセ解消

室内、作業部屋でかんたんにできる方法で、IHコンロを使用します。
同じく、IH対応の、多少深みのあるフライパンや鍋(ミニサイズ)これに熱をかけて、150℃くらいの熱湯にしていきます。

キン肉マン、スマイルマンを順に放り込みます。

この工程は、曲がりのクセを直すのと合わせて、キン消しに付いた汚れや、余計な油分を洗浄する、という効果もあるので、きれいな形のキン消しでも必ず行っている準備作業です。

時間にして5分程度。
火を止めて、取り出していきます。

ここから少し体操ですw
まだ熱さが残っている状態で、クセの付いている部分を戻すように、ゴムを伸ばしたり曲げたり
していきます。
ちぎれたり切れたりしない程度に、ある程度力を入れて動かします。

作業後はこんな感じ。
無事、キン肉マンもスマイルマンも、自立できるようにはなりました。

洗浄したので半日弱乾かして、次の工程に進みます。

可塑剤を抜く工程→ベンジンを使用

次は、可塑剤を抜く作業です。
キンケシの塗装では新旧を問わずとても重要な工程で。
色塗りを始めたころはここの理解ができていなくて、普通のゴム状態のまま塗っていって、いざ完成後の数日後から、水性塗料に反応した可塑剤(ゴムを柔らかくする薬剤)が表面にでてきて、どうにもならないテカテカ、ベタベタの状態になってしまったキン消し・デカ消しが何体もありました。

今も残してあるその事例がこちら。
スマイルマンと同じ第6弾のハンマーヘッドを、下処理なしで塗装したもの。
塗装後にこのような、テカテカする液体が中から出てきてとれなくて困ったんです。

揮発性、目や肌への刺激性のあるベンジンを使うので、少々環境を整えて作業します。
普段はこれは洗面所でやっています。

ふたのできる容器を用意して。
先に煮沸洗浄したキン肉マン、スマイルマンを容器に入れます。

こちらがベンジン。
愛用しているのは株式会社イザキさんのものですが、他社でも問題なく同じ処理ができるはずです。

容器に、ひたひたになるくらいまで注ぎ入れます。
フィギュアから可塑剤が抜けて若干小さくなるので、足や頭がギリギリ浸かるくらいで足らなくなることは
ないのでこれで大丈夫です。

そして、しっかり蓋をして、2日ほど、待ちます。

この期間については、1週間とかいろんな情報があったので試してみたのですが、今のところこの動画のような容量のベンジンとデカ消し程度であれば、48時間放置で十分塗装に耐えうる状態になってきています。

2日後、下処理完了

2日後、蓋を開けて、中身を取り出します。
ちなみにでか消しであれば合計5体分くらいの可塑剤にはこのベンジンの量で対応できるのでそのままこの容器に次のキン消しを投入してまた2日待つ、というローテーションでやっていたりもします。

取り出したデカ消しをさっと水洗いして乾かした状態がこちら。

もはやゴム人形ではなくなっています。固まった粘度、彫刻人形のような感じです。
これが、可塑剤が抜けた状態、っていうやつですね。

これで、煮沸とベンジン漬けの下処理は完了。
このあと、塗装下地を作るのでMr.スーパークリアつや消しを吹き付けて、乾燥させる。

まとめ~あわせて読みたい記事

ですので、キン消しを塗装しようと思ってから、
・煮沸して乾かす、半日
・ベンジン漬けに丸2日
・乾燥→下地吹き付け→乾燥で半日
塗装前の下処理としては3日、これで色塗りに入っていきます

なお今回下処理したキン肉スグルとスマイルマンの塗装動画は、でき次第アップしますので
それぞれまたご覧になってください。

あわせて読みたい記事

◆キン肉マンの記事TOPIX

◆関連するキン消しの塗装記事

この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2023年11月1日

Posted by エムサンチャンネル