【キンケシ10】ステカセキング・ウォーズマンコピーVer.を水性アクリルで徹底ペイント!工程を詳しく解説**#309
2019年リリースの「キンケシ10」から、ステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)を水性アクリル塗料で徹底ペイントしました。下処理から色分け、使用塗料までわかりやすくまとめています。
● キンケシ10のステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)をペイントします
2019年に発売された「キンケシ10」シリーズから、ステカセキング・ウォーズマンコピーVer.を水性アクリル塗料でペイントしました。いつも通りファレホとシタデルカラーを使った筆塗り仕上げです。
このパートには、キン肉マンビッグボディ、ラーメンマン(バイクマンコスチューム)、シルバーマン、アトランティスのタワーブリッジ技ケシなど魅力的なラインナップが揃っていました。
● 塗装前の状態をチェック
塗装前のステカセキングは、若干の黒ズミや汚れがあるものの、造形は非常に良好で傷もほとんどありませんでした。大きな問題はなかったため、通常の手順で下処理を進めました。
今回の造形は、当時のレギュラーサイズよりもやや大きめの新規型で、ウォーズマンコピーVer.のデザインを再現しています。
● まずは塗装後のレビュー
彩色は「超人図鑑」や初代アニメ版を参考にカラーパレットを決定しました。一見シンプルに見えますが、意外と細かな色分けが多く、手間と時間を要する工程になりました。
ここから下処理~塗装の全工程を詳しく紹介します。
● キンケシの下処理の基本工程
以下が普段行っているキンケシ・デカケシの下処理です。
- 煮沸して柔らかくする
形を整えながら、油分と表面の埃を除去します。 - ベンジン漬け(1〜2日)
可塑剤を抜いて塗料を定着しやすくします。 - 乾燥後、つや消しクリアで下地作り
Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹いて塗装の食いつきを良くします。
● 使用した塗料と筆について
塗料はファレホを中心に、ポイントでシタデルカラーを使用しました。
基本は面相筆、広い面積は平筆やブラシを使い、効率良く塗装しています。
下地 → 上塗りの2段階構成です。
● 下地塗り:ファレホのパンツァーエース肌色ハイライト
まず全身へファレホ「パンツァーエース 肌色ハイライト」を塗ります。
この下地があると後の発色が大きく向上するため、いつも欠かせない工程です。
乾燥後、各パーツごとに色分けをスタートします。
● 色分け工程ごとの使用カラー
▼ 目:モデルカラー・アイスイエロー
ウォーズマンデザインのアイを最初に塗装しました。
▼ 黒:ゲームカラー・ブラック
頭部と胴体中央部を塗装。
面積が広いため、ラーミアンメディウムで薄めてムラを抑えつつ進めました。
▼ グレー部分:モデルカラー・ライトグレー
ボタン部分などに使用。明るい色ながら隠ぺい力は高めです。
▼ 赤:ゲームカラー・ブラッディレッド
手足や頭部、ボディの結節部分などのアクセントカラーに使用。
細部は面相筆、広面積は平筆で塗り分けます。
▼ 青(メインカラー):サンライズブルー
今回のメインカラー。広い面積は叩くように筆を運び、ムラを抑えました。
▼ ランドセルやバンド:インファントリーブルー
深みのある紺色で引き締まった印象に。
▼ シルバー(仕上げ):ファレホ・シルバー
発色と隠ぺい力が非常に高く、金属部分のアクセントに最適です。
塗装時間はおよそ 60分 でした。
● ステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)とは?
7人の悪魔超人の一人で、超人強度は250万パワー。ラジオ機能を持ち、必殺技は「地獄のシンフォニー」。
さらに「超人大全集」の再生であらゆる技をコピーし、キン肉マンを大いに苦しめた強敵です。
● 仕上げ:クリアコートで保護
最後にソフト99のボデーペン・クリアを全体に吹き付けて乾燥。
光沢を整えつつ塗膜を保護し、完成となります。
台座にセットし、正面から背面までしっかり仕上がりました。
● まとめ
今回は、キンケシ10シリーズのステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)を水性アクリル塗料でペイントしました。
下地から仕上げまで、筆塗りならではの質感を楽しめる工程となりました。