【キンケシ10】ステカセキング・ウォーズマンコピーVer.を水性アクリルで徹底ペイント!工程を詳しく解説**#309

2022年3月2日

2019年リリースの「キンケシ10」から、ステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)を水性アクリル塗料で徹底ペイントしました。下処理から色分け、使用塗料までわかりやすくまとめています。

● キンケシ10のステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)をペイントします

2019年に発売された「キンケシ10」シリーズから、ステカセキング・ウォーズマンコピーVer.を水性アクリル塗料でペイントしました。いつも通りファレホとシタデルカラーを使った筆塗り仕上げです。

このパートには、キン肉マンビッグボディ、ラーメンマン(バイクマンコスチューム)、シルバーマン、アトランティスのタワーブリッジ技ケシなど魅力的なラインナップが揃っていました。

● 塗装前の状態をチェック

塗装前のステカセキングは、若干の黒ズミや汚れがあるものの、造形は非常に良好で傷もほとんどありませんでした。大きな問題はなかったため、通常の手順で下処理を進めました。

今回の造形は、当時のレギュラーサイズよりもやや大きめの新規型で、ウォーズマンコピーVer.のデザインを再現しています。

● まずは塗装後のレビュー

彩色は「超人図鑑」や初代アニメ版を参考にカラーパレットを決定しました。一見シンプルに見えますが、意外と細かな色分けが多く、手間と時間を要する工程になりました。

ここから下処理~塗装の全工程を詳しく紹介します。

● キンケシの下処理の基本工程

以下が普段行っているキンケシ・デカケシの下処理です。

  1. 煮沸して柔らかくする
     形を整えながら、油分と表面の埃を除去します。
  2. ベンジン漬け(1〜2日)
     可塑剤を抜いて塗料を定着しやすくします。
  3. 乾燥後、つや消しクリアで下地作り
     Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹いて塗装の食いつきを良くします。

● 使用した塗料と筆について

塗料はファレホを中心に、ポイントでシタデルカラーを使用しました。
基本は面相筆、広い面積は平筆やブラシを使い、効率良く塗装しています。

下地 → 上塗りの2段階構成です。

● 下地塗り:ファレホのパンツァーエース肌色ハイライト

まず全身へファレホ「パンツァーエース 肌色ハイライト」を塗ります。
この下地があると後の発色が大きく向上するため、いつも欠かせない工程です。

乾燥後、各パーツごとに色分けをスタートします。

● 色分け工程ごとの使用カラー

▼ 目:モデルカラー・アイスイエロー

ウォーズマンデザインのアイを最初に塗装しました。

▼ 黒:ゲームカラー・ブラック

頭部と胴体中央部を塗装。
面積が広いため、ラーミアンメディウムで薄めてムラを抑えつつ進めました。

▼ グレー部分:モデルカラー・ライトグレー

ボタン部分などに使用。明るい色ながら隠ぺい力は高めです。

▼ 赤:ゲームカラー・ブラッディレッド

手足や頭部、ボディの結節部分などのアクセントカラーに使用。
細部は面相筆、広面積は平筆で塗り分けます。

▼ 青(メインカラー):サンライズブルー

今回のメインカラー。広い面積は叩くように筆を運び、ムラを抑えました。

▼ ランドセルやバンド:インファントリーブルー

深みのある紺色で引き締まった印象に。

▼ シルバー(仕上げ):ファレホ・シルバー

発色と隠ぺい力が非常に高く、金属部分のアクセントに最適です。

塗装時間はおよそ 60分 でした。

● ステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)とは?

7人の悪魔超人の一人で、超人強度は250万パワー。ラジオ機能を持ち、必殺技は「地獄のシンフォニー」。
さらに「超人大全集」の再生であらゆる技をコピーし、キン肉マンを大いに苦しめた強敵です。

● 仕上げ:クリアコートで保護

最後にソフト99のボデーペン・クリアを全体に吹き付けて乾燥。
光沢を整えつつ塗膜を保護し、完成となります。

台座にセットし、正面から背面までしっかり仕上がりました。

● まとめ

今回は、キンケシ10シリーズのステカセキング(ウォーズマンコピーVer.)を水性アクリル塗料でペイントしました。
下地から仕上げまで、筆塗りならではの質感を楽しめる工程となりました。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2022年3月2日

Posted by Mさん模活時間の記録