#680 【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第5弾E型 チエの輪マン
今回は、丸越製デカ消しの第5弾、E型のチエの輪マン。
クロームメタル塗装で、アニメカラーイメージの色塗りです
・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・9cmサイズのキン消し、丸越製「デカ消し」を塗装
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法
塗装の様子をYoutubeの動画で見る
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可塑剤を抜く塗装前の下処理
デカ消し第5弾に一緒に入っていたブックレットです
第5弾の表紙は、ラインナップ超人がスカイマン以外しっかりと描かれている完成度の高いブックレット。ほぼみんな、ストーリー上しっかり活躍のあった超人で占めた弾でした
塗装前の状態です。
独特の形状をしたキン消しですが、しっかり自立もできるバランスの取れた、そして保管状態も良かった形状保たれていました
キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)
デカ消し・キンケシの塗装では、およそこんな工程で塗装前の下処理をしていきます
・煮沸、曲がりクセを直し、表面の油分や埃を洗浄
・ベンジン漬けして、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させてMr.スーパークリアつや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性アクリル塗料+クロームメタル塗装
そして塗装です
下地塗り
色塗りの様子はハイライトにしてあります
まずシタデルカラーのコントラスト・ブラッドエンジェルレッドです
赤の下地として塗りました
ヴォルパスピンク
手足のピンクを塗装する箇所に下地として塗りました
一番面積が広いのはこのバシリカヌムグレイ
一部目元付近の黒仕上げの箇所と、本体のクロームメタル塗装をする箇所全面に塗りました
シタデルカラーのコントラストは本来、ベース・シェイド・ハイライトの表現がひと塗りでできるという液体塗料。色分けが速くできて、顔料を含んでいるので下地にも使えるため、こんな使い方をしています
目の部分に下地としてアポシカリーホワイトを塗りました
下地に用いた塗料がこちら
上塗り塗装
ここからは上塗りです
黒を上塗りします
ファレホのゲームカラー・ブラックを使いました
ファレホは、スペイン発の水性アクリル塗料で、フィギュア塗装にはとても使い勝手の良い塗料です
この黒も粘性高く隠ぺい力も強いため、多少の希釈で上手く色が乗りました
黒を乾燥させている間に、赤・シタデルカラーのメフィストンレッドを塗りました
ほぼ赤は下地カラーで色が乗っていたので、多少補完する程度の上塗りになりました
白・コラックスホワイトを目に塗りました
手足の上塗りは、ファレホのゲームカラー・スクイッドピンクを使いました
こちらも隠ぺい力の強いカラー
先ほどご紹介したこのファレホは、基本的には仕上がりはつや消し、マットになります
そのつや消し状態で乾燥した黒に、シタデルカラーのテクニカル・アードコートという塗料を塗りました
これは、つや消しで仕上がったカラーを光沢のあるツヤありに変える特殊塗料
このあと上塗りするクロームメタルが、ツヤありの下地推奨のため、これを塗りました
塗装後、いったん完全乾燥させます
そして、グリーンスタッフワールドというところから出ているクロームメタル。
アルコール系塗料で、筆塗り専用に調合された塗料
仕上がりは、鏡面加工のように塗装することができます
何度かこのデカケシシリーズでも使っていますが、代表的なものではダイヤマンやスプリングマン
塗るコツとしては、多めの塊でとって、その箇所に落とす
「塗る」という感覚ではない方が良いかもしれません
今回はそこそこ面積が広く、形状も入り組んでいたので、先端を少し広めにカットした面相筆一本で丁寧に色を乗せていきました
塗装後
塗装後の、水性トップコートつや消し、を吹きかけました
ここは通常のキン消し・デカ消し塗装とは変えているところです
塗装後がこちら
消しゴムフィギュアがこんな鏡面仕上げのクローム塗装で色を付けるなんて、なかなか感動です
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チエの輪マンは、ノルウェー出身の超人で30万パワーの超人強度を誇ります
文字通りチエの輪がモチーフ。
キューブマンの宿敵とされています
デカ消し・でかキンケシは、通常のレギュラーサイズキンケシよりも一回り大きい、体長約9㎝程度のゴム消しフィギュアで、キン肉マンのアニメ第1次ブームとなった1984年~86年ごろに、各弾約10体、全12弾まで展開されたシリーズでした
ということで今回は、デカ消し第5弾E型から、チエの輪マン。アニメカラーを意識しつつ、クロームメタルペイントでの塗装でした
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