【超人強度340万!】丸越デカ消し・第3弾アモイマン、40年超えの古代ロマンを筆塗り再現#533
1980年代に丸越から発売された「でかキンケシ」シリーズから、第3弾のアモイマンをピックアップ。頭部だけの古代遺跡に胴が生えたロマンあふれる超人を、水性アクリルのシタデルカラーで塗装しました。煮沸・ベンジン漬けによる念入りな下処理から、岩石のような質感を出すためのシェイド・レイヤー塗装まで、当時のレトロ玩具に命を吹き込む筆塗りテクニックを解説します。
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【塗装技術】レトロ塩ビ玩具(デカ消し)特有の念入りな「下処理(可塑剤抜き・煮沸)」の重要性。
【使用カラー】水性アクリル塗料(シタデルカラー)を使った「岩石や古代遺跡」のような質感の表現。
【超人愛】当時物「でかキンケシ」第3弾のラインナップやアモイマンの「超人強度340万パワー」などの設定に触れるレトロ超人愛。

塗装前の下処理
まずは塗装前の状態です。



比較的きれいな保管状態でしたが、足回りに少しクセがついてしまっていたので、このあとご紹介する下処理の「煮沸」で矯正、修正していきました。

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
筆塗り塗装
そして塗装です。

最初のカラーは肌の色としてよく使っているモルガストボーン。
ほとんどの箇所が同一色なので、パンツとの境目と細かなところを面相筆で入れたあとは、大きめのブラシで思い切りよく塗っていきました。
次にパンツのカラーとして、赤です。メフィストンレッド。
今回の色分けは大きく2色。
このあとは上塗りで調整していきます。

先ほどモルガストボーンを塗った箇所に、上塗りとしてレイヤー塗料の「カラク・ストーン」を塗りました。
これはマウンテンのボディカラーとしても使っている、岩石の色合いを出してるカラー。

仕上げに陰影と質感を出すため、シェイドカラーの「ナルンオイル」を使いました。
薄めの黒の液体塗料です。全体に塗っていくことで、隙間・筋に入り込んでうまく影を付けてくれます。

さらにDIOのドライブラシ専用塗料をドライブラシ。Earth A MIG-0619。これで完成です。

こちらが今回の塗装で使用した塗料等。
いつものように、主にホビー用水性アクリルのシタデルカラーで塗りました。
塗装にかかった時間は約40分でした。

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。
塗装後
塗装後がこちら。
少し目立っていた黒ずみや汚れも、上塗りされて問題ありませんでした。



アモイマンについて
カラーリングの参考にしたのは学研の図鑑「超人」です。
アモイマンは、チリ、イースター島出身のパーフェクト超人。
超人強度は340万パワーもあるので、あのウォーズマンよりも数字だけなら強い設定になっています。
頭部だけの古代遺跡に胴と手足が生えて誕生した超人の設定です。
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いかがでしたか、キンケシ塗装
アモイマンが属する、第3弾のシリーズのでかキンケシに入っていたブックレットです。
当時はこういった封入物なんか気にもせず、ゴム消しで遊んでいた記憶があります。

こんな感じで袋に入って、お菓子屋さんやおもちゃ屋さんで売られていました。
というわけで、今回はでかキンケシシリーズから、アモイマンでした。
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