ビックリマン悪魔軍進攻編・シシ魔イを蘇らせる――赤と緑の獅子舞悪魔を筆塗りで再現#789
1987年発売のビックリマン消しゴムフィギュア「シシ魔イ」を、水性アクリル塗料のシタデルカラー&ファレホでリペイント。
赤と緑の獅子舞モチーフの悪魔を、フリーハンド筆塗りで丁寧に再現しました。昭和レトロな造形が、現代の塗装技術で鮮やかに甦ります。
塗装の動画
① 1987年発売の当時物ビックリマン消しゴムを再現
昭和レトロ期に登場した「悪魔軍進攻編」シリーズの一体、シシ魔イを題材に、当時の造形を活かしつつ丁寧にリペイント。ノスタルジックな玩具の魅力を現代の塗装技術で蘇らせています。
② ファレホ&シタデルカラーを使った筆塗り技法
水性アクリル塗料(ファレホ&シタデル)を使い、赤・緑・白を中心にフリーハンドで彩色。
発色を高めるための白下地塗装や、細部の塗り分けテクニックなど、実践的な塗装工程が紹介されています。
③ 獅子舞モチーフの悪魔デザインを再現した表現力
「シシ魔イ」特有の獅子舞のような口元やコスチュームの緑など、キャラクター性を忠実に再現。
小さなフィギュアの中に宿る“悪魔らしさ”と“和の要素”を筆塗りで巧みに表現しています。

Before-After
このシシ魔イの消しゴムは1987年にセット販売されたものの一つ、こちらのシールは、復刻版で発売された、比較的新しいものです

天魔界のキャラクターを集めた今回のセットは1987年に発売されたもので、ペイントするシシ魔イをはじめ、スーパーデビル、他の悪魔シールで登場したキャラクターもたくさんラインナップされていました


ペイントするシシ魔イの消しゴムの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れはあるものの、キズなどはない良好な保管状態の消しゴムでした。



高さ約4㎝程度の消しゴム。丸みを帯びた造形で、一見色の境目がわかりにくくなるところもありましたが、シールや見本を確認しながら塗り進めていきました
塗装後のレビューを先に



名のとおり、獅子舞がモチーフになった悪魔キャラで、赤と緑を基調にペイントします。目元や口の中など細かいところの彩色がポイントになりました
塗装前の下処理
下処理から、塗装の様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

消しゴムフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います

煮沸して表面の埃や、余計な油分を落とす

ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る
水性アクリル塗料でペイント
そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます

まずは本体と、台座にするプレートに下地として、シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄く全体に塗りました
この方法が結果として効率が良いので、最近は消しゴム塗装では、この薄く白の下地を入れる、作業は、ほぼ全面に行うようにしています
刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます

下地が完全乾燥したのち、彩色の1色目は、ポイントで入れた水色です
ファレホのゲームカラー、サンライズブルーです
頭頂部と、目元に使っています

2色目にして、メインカラーとなる赤を塗りました
手、瞳も含めてボディ全般に。
ファレホのゲームカラー、ブラッディレッドを使っています
鮮やかな赤のカラーです。粘性高く、隠ぺい力の強い塗料

頭部を含め頭髪になる箇所にはオレンジを塗りました
ファレホのゲームカラーで、オレンジファイアです
オレンジは、隠ぺい力に課題のあるカラー
先に塗った白の下地が効いて、うまく色が乗りました

続いて緑です羽織った、風呂敷のようなコスチューム
ファレホのモデルカラー、ミディアムオリーブです
こちらも若干、隠ぺい力が心配なグリーンですが、白の下地が効いていたと思います

眉、そして足元の履物には、ファレホのゲームカラー・レザーブラウンを使いました
濃い黄土色。最近よく使っているカラーです

茶系のカラーですが色味を変えて今度はこげ茶色
シタデルカラーのBASE、ソンディアブラウンを使いました
主に口の中に使っています
シタデルカラーは、イギリス生まれの水性アクリル塗料で、ミニチュア・ホビー用のカラー
BASE、LAYER、コントラスト、シェイド、テクニカルと、用途に応じて様々な種類の塗料があります
粘性が高く隠ぺい力の強いカラーが多いので、下地の色を気にせずに塗装ができます

ここで白を上塗りです
ファレホのゲームカラー、デッドホワイトです
純白カラーで隠ぺい力の強い塗料
目、足元にはいた足袋、そしてコスチュームの模様に使っています

最後は黄色です。ファレホのモデルカラー、ディープイエロー
牙、爪、口のデザインに
黄色は隠ぺい力に不安のあるカラーですが、下地に塗った白も効いてうまく塗れました
ファレホは、スペイン発祥の高性能水性アクリル塗料
少々塗膜の薄いところがありますが、明るい色数も多く、隠ぺい力は強いので、フィギュアやプラモデルの塗装に最適です
塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました
筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました

この塗装で用いた塗料はこちら
塗装にかかった時間は約60分でした
塗装後~まとめ
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます

台座をつけて、塗装後です

ということで今回は、当時物、ビックリマンの消しゴムフィギュア、魔之壱、天魔界のキャラクターでシシ魔イ、水性アクリル塗料でペイントしました
今回のシシ魔イは、人をおどらせて鬼リキリ舞いさせるあやつり魔。
一旦ダンシングさせられると身ぐるみはがされ飲み込まれてしまうバイ。。

ビックリマンチョコ第3弾No.30、悪魔シールで登場しました
ちなみに第3弾No.30の天使は、吉福神。
お守りは「ひょっと子助」でした
◆ビックリマンのTOPIXの記事








