【当時物キン消しを塗装】レギュラーサイズ・パート2「プリンスカメハメ」をアニメカラーで再現 #1017

2025年9月29日

今回は1980年代の当時物キン消し「レギュラーサイズ・パート2」から、キン肉マンの師匠プリンスカメハメをリペイントしました。初代アニメカラーを参考に、水性アクリル塗料を用いた筆塗り工程を詳しく紹介します。

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当時物キン消し「プリンスカメハメ」をペイント

今回取り上げるのは、1980年代発売のレギュラーサイズキン消しパート2から「プリンスカメハメ」です。
キン肉マンの師匠であり、48の殺人技を伝授した存在として有名なキャラクター。アニメカラーを参考に、水性アクリル塗料で彩色しました。

パート2は人気キャラが多く、弟子のキン肉マンや同郷ハワイ出身のジェシーメイビアなどもラインナップされていました。


塗装前の状態確認

塗装前の本体は高さ約4cm。多少の経年劣化はあるものの、汚れや破損はなく自立も安定。造形も当時のキン消しらしい仕上がりで、リペイントに適した状態でした。


下処理の流れ

キン消しやデカ消しの塗装に欠かせない下処理工程を今回も実施しました。

  1. 煮沸処理:素材を柔らかくして形を整える
  2. ベンジン漬け:一晩~2日間で可塑剤を抜く
  3. 乾燥 & 下地作りMr.スーパークリア(つや消し)を吹き付け、塗料の食いつきを良くする

この下処理で、塗装の耐久性が格段に上がります。


使用した塗料と筆

今回の塗装には、**水性アクリル塗料のファレホ(Vallejo)**をメインに、**シタデルカラー(Citadel)**を補助的に使用。
塗りはすべて筆塗りで、細部は面相筆、広い面積は平筆を使って効率化しました。


塗装工程とカラー解説

下地塗り

  • エルフィックフレッシュ(ファレホ)
    → 全身に塗布し、発色を良くするためのベースカラー。

ボディカラー

  • レザーブラウン(ファレホ)
    → 本体全体の茶色部分に。隠ぺい力が弱めのため、複数回重ね塗り。
  • ソンディアブラウン(シタデル)
    → 口ひげやコスチュームのバンドに使用。濃い発色で塗りやすい。

アクセントカラー

  • オレンジファイア(ファレホ):頭部や足元に使用。
  • ゴールドイエロー(ファレホ):胸のマークや腰のコスチュームをフリーハンドで彩色。隠ぺい力が高く塗りやすい。

仕上げ

最後に再度レザーブラウンを上塗りして色ムラを整えました。塗装時間は約40分。


仕上げと完成レビュー

塗装後はソフト99社のボデーペン・クリアを全体に吹き付けて乾燥。艶を抑えつつ耐久性を確保しました。

台座をつけ、フロントビューからリアビューまでしっかり再現。アニメカラーの雰囲気を感じられる仕上がりになりました。


まとめ

今回は当時物のレギュラーサイズキン消し「プリンスカメハメ」を水性アクリル塗料でリペイントしました。
経年劣化の少ない個体を下処理から丁寧に仕上げることで、往年のアニメカラーを再現。昭和レトロ玩具としての魅力を改めて感じられる塗装になったと思います。

この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年9月29日

Posted by Mさん模活時間の記録